AR(拡張現実)は、現実の風景にデジタルコンテンツを重ねて表示する技術として、多くの企業で活用が進んでいます。そして今、そのARはAI(人工知能)と組み合わせることで、新たな可能性を広げています。

これまでのARは、動画や3Dモデルを表示したり、決められた情報を見せたりすることが中心でした。しかしAIを活用することで、利用者の質問に答えたり、一人ひとりに合わせた案内をしたりと、「対話できるAR」へと進化しています。

例えば、観光地ではARで表示されたキャラクターに「この近くのおすすめスポットは?」と質問すると、AIがその場で案内してくれる仕組みが考えられます。飲食店ではメニューにスマートフォンをかざし、「辛いものはありますか?」「アレルギー対応はできますか?」と質問すれば、AIがその場で回答することも可能です。

展示会でも活用の幅は広がります。製品にスマートフォンを向けると3Dモデルが表示され、そのままAIが機能や特長を説明したり、来場者の質問に応じたりすることで、営業担当者がすべての来場者に対応できない場面でも、充実した情報提供ができます。

また、教育の分野でもARとAIの組み合わせは注目されています。教材にスマートフォンをかざすと立体的なモデルが表示され、AIが学習者の理解度に合わせて説明の内容や難易度を変える、といった使い方も期待されています。

もちろん、AIを組み合わせれば何でも良いというわけではありません。大切なのは、「AIを使うこと」ではなく、「利用者が知りたい情報を、より分かりやすく届けられるか」という視点です。

ARは「見せる技術」、AIは「考え、対話する技術」。この二つを組み合わせることで、これまで以上に分かりやすく、親しみやすい情報発信が可能になります。

今後は、ARを「見るだけ」のコンテンツではなく、利用者とコミュニケーションを取りながら価値を提供するツールとして活用する企業が、さらに増えていくでしょう。

次回は、「展示会でARを活用するメリットとは?」をテーマに、来場者の記憶に残る展示づくりのポイントをご紹介します

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